| Q1−11:ICタグで物流・流通の大革命が起こる!? |
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ICタグ(クリックで Q1―10へ)は、小さなICチップ(最近のものでは、シャープペンシルの先ほどの大きさ)と通信用アンテナで構成されていて、一辺が数ミリ程度のものが多いようです。
このICタグを構成するICチップは、小さなICであり、ICタグそのものをコントロールするソフトウェアとバーコードに比べて数千倍のデータを記憶するICです。データの記憶容量が大きいことと、データの書き込みや消去、書き換えができることが特徴です。
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| 1. ICタグの特徴 |
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1)小さく、安い 最近のもっとも小さいICチップは、1辺が0.4mmで厚みが0.06mmの大きさです。これの量産が進めば、1個数円のコストとなるようですので、これにアンテナが組み込まれてICタグとなっても、かなり安い値段となりそうなため、爆発的に普及する可能性があります。
2)データ容量が大きい 現在のバーコードは、商品の識別番号のようなほんのわずかな情報しか持てませんが、一般的なメモリー容量のICタグは、バーコードの数千倍の量のデータを読み込んだり、書き換えたりすることができます。
3)データの書き換えができる 現在のバーコードは、商品に直接印刷するか、バーコードシールを貼り付けるので、後からの書き換えができません。ところが、ICタグは、読み取り機から発信した電波によって、データの消去や書き換えが自由にできます。生産や物流の工程によって、内容を次から次へと書き換えることができるのです。
4)非接触でデータ交信できる ICタグは、外部と電波によってデータをやりとりしますので、従来の磁気カードやICカードのように読み取り装置と接触させる必要がありません。そのためICタグを取り付けた商品は、段ボール箱等に梱包された状態(目で見えなくとも)で、ICタグの読み取り機をかざすだけで、瞬時に商品の種類と個数がわかるのです。
5)電池や電源がいらない ICタグには、外部とデータをやりとりするアンテナがありますが、データ交信とは別に、このアンテナによって外部から電力を受け取ることができます。つまり、ICタグは、一度商品等に取り付けたら、半永久的に使うことができるのです。
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| 2.物流・流通の大革命 |
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1)物流の変化 輸送や配送の際の商品管理には、現在バーコードが利用されていますが、先ほどのICタグを利用すれば、物流のスタイルが大きく変化すると思われます。
バーコードで持つことのできる情報量は、ほんのわずかで、商品の識別程度しかできません。しかも、商品をバーコードリーダーに直接近づけなければ、その情報を読み込むことができないのです。
それに比べて、ICタグは大量の情報を無線でやりとりできるので、例えば1つの段ボール箱に種類の違う商品を混ぜて梱包・密封していても、その段ボール箱を開封せずに、中に何が何個入っているかが瞬時にわかるのです。
ここ数年、CO2削減の観点から鉄道貨物・コンテナ輸送が見直され、取扱量が増加しています。JR貨物は無線ICタグを使ったコンテナの管理システムを導入しました。
これは、コンテナにICタグを付け、フォークリフトに、GPS・パソコン・無線アンテナ・ICタグ読取装置などを装備し、駅構内の貨物コンテナの位置情報を管理するもので、荷主、送り先等から瞬時にコンテナの位置を割り出し、荷役作業の効率化と輸送サービスの品質向上を図る仕組みです。
2)在庫管理 ICタグが付いていれば、卸売業や小売業の倉庫や店頭にある商品の在庫数が、段ボールを開封したり、陳列棚の商品を目視で数えなくても、ICタグの読み取り機をかざすだけで、瞬時に種類とそれぞれの在庫数がわかるのです。これは、メーカーでも原材料や仕掛品、製品在庫の管理に有効であることは言うまでもありません。
3)商品のトレーサビリティ(追跡可能性) ICタグを利用すれば、従来のバーコード等に比べて数千倍以上のデータを書き込んだり、読み取ったりできるので、個々の商品についてその生産や製造履歴等の固有情報を付加することができるようになります。
もし、その商品が、不良であったり事故を起こしたときに、その原因を製造工程や使用した原材料の内容にまで遡って、原因を究明することができます。
また、PL(製造物責任)問題を起こしたようなときも、自社の責任の有無についての調査が可能となり、その証拠としても利用することができると思われます。
4)計画中、実験中の事例 (1)商品の物流管理、在庫管理 平成15年の秋から、大手情報処理会社や印刷会社がプロジェクトチームを作り、飲料用ペットボトル素材の生産段階から、中身を充填して出荷、輸送、小売に至るまでのトレーサビリティの確保状況及び、各段階での在庫の状況を管理するための実証実験を実施しています。 将来的には、先入れ先出しの徹底や在庫、流通状況のリアルタイムな把握を目指しているとのことです。
(2)牛肉や鮮魚のトレーサビリティ 近年、社会問題となったBSE(狂牛病)のような場合でも、このICタグに、生産者や血統、飼料等の生育記録などの情報をインプットしておくと、消費者は店頭でその情報を見ながら安心して牛肉を購入できるようになるでしょう。
また、高級養殖魚などで、餌や薬品の投与履歴や育成データ等をICタグに記録して管理し、購入顧客には、それらの情報を簡単に開示できるようにして消費者の安心を高めようという実験計画もあるそうです。
(3)スーパーでのレジ精算 スーパーマーケット等で買い物をしたとき、現状では、買い物カゴの中身をすべて外に出して、個々の商品に印刷されたバーコードを読み取らせなければならず、多くの時間や人手がかかっています。
ところが、個々の商品にICタグが取り付けられるようになると、多種類の商品が混在していても、買い物カゴごと読み取り機にかざせば、一瞬のうちの精算が可能になり、レジでの待ち時間が劇的に減ると思われますが、実現はまだまだ先になりそうです。 (現在は、買い物客が自分で商品のバーコードを読み取り機に読ませて、自動現金支払機に現金を投入するというスタイルの「無人レジ」は、一部の大手スーパーで実験的導入が進んでいます。)
 (4)家庭の物品管理 ある大学では、家庭内の生活スタイルに関する衣食住の情報をコントロールする情報システムを開発したそうです。 例えば、洋服にICタグを取り付け、タンスの中の洋服の種類や内容が即時にわかるばかりか、個々の洋服の着用履歴までもがわかるそうです。 また、食料品に取り付けたICタグによって、賞味期限を管理したり、いろいろな家電に取り付けられたICタグによって、一か所でそれらを集中コントロールできるようにする実験が行われているようです。
(5)疾病履歴
海外では、疾病履歴や治療・通院の履歴、薬アレルギーの情報などを書き込んだ、人体に埋め込むチップが、実用化されています。 主に糖尿病や慢性的な心臓疾患、アルツハイマー病、さらには化学療法などの複雑な治療を受けている人たちが対象だそうです。2004年10月には、体内埋め込みチップの医療目的での使用が米食品医薬品局(FDA)によって承認されるなど、ICタグ技術の進歩には目を見張るものがあります。
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( http://www.info-c.city.nagoya.jp/keiei/keiei.html#it ) |
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